1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:24:55.29 ID:PZeLh3al0
男「ええ。途中で降り始めまして」

女「どうりで。妙に冷えると思ったら」

男「なかなか降ってますよ」

女「寒かったろ。ま、早く上がれよ」

男「お邪魔します」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:30:30.72 ID:PZeLh3al0
女「急によんで悪かったね」

男「いえ、暇でしたし」

女「そうかい」

男「ええ」

女「ま、寒いと人恋しくなるものでね」

男「はあ」

女「うん」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:35:13.81 ID:PZeLh3al0
女「ちょうど準備ができたとこでね。あ、コートあずかるよ」

男「あ、どうも」

女「他はいいかい?」

男「ええ」

女「よし。じゃあ、入って入って」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:39:27.74 ID:PZeLh3al0
男「おお。鍋ですか」

女「ふふ、寒いからね」

男「ですね」

女「じゃあ」

男「はい。いただきます」

女「いただきます」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:43:10.01 ID:PZeLh3al0
女「さ、注ぐよ」

男「どうも」

女「燗つけちゃったが、いいかい?」

男「ええ」

女「冷がよかったら、そっちの瓶にあるから」

男「あ、つぎます」

女「悪いねえ」

男「いえ…」

女「おっと」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:45:24.56 ID:PZeLh3al0
女「じゃあ」

男「はい。かんぱい」

女「かんぱい……何にだい?」

男「……えーと」

女「ふふ」

男「じゃあ、雪に」

女「よし。じゃあ、かんぱい」

男「かんぱい」

女「……んっ」

男「…ふぅ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:50:21.33 ID:PZeLh3al0
男「……染みますねえ」

女「うん。あんまりお燗はすきじゃないけど、やっぱり寒い時はね」

男「ええ」

女「……ん…」

男「……」

女「……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:53:05.36 ID:PZeLh3al0
女「さ、鍋もどうぞ」

男「ええと、しゃぶしゃぶですか?」

女「いや、小鍋だて。しらないかい?」

男「どこかで聞いたような…」

女「こうしてね、食べる分だけいれてね…」

男「はあ」

女「…煮えたら食べる。かんたんだろ?」

男「そのまんまですね」

女「まあね」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 21:59:02.92 ID:PZeLh3al0
男「……おお」

女「わるくないだろ?」

男「こりゃあ、いいですね」

女「ふふ。口にあったようでよかった」

男「大根と……浅蜊ですか?」

女「ああ」

男「へえ……」

女「……ふぅ……はふっ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:04:47.78 ID:PZeLh3al0
女「……実は昼に鬼平をよんでね。しってるかい?」

男「ああ……ええ、知ってます」

女「なんだい。ああって」

男「いえ、小鍋立て。思い出しました」

女「そうそう。それで食べたくなったのさ」

男「なるほど……あ、ありがとうございます」

女「ふふ、わたしのも空だったからね。ついでさ」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:11:03.25 ID:PZeLh3al0
女「池波先生のは、よんでるとお腹がすいてね」

男「おいしそうですもんね」

女「うん。酒も飲みたくなる」

男「くくっ」

女「……なんだい?」

男「いえ、あなたはいつも酒飲んでるでしょうに……くくっ…」

女「む…」

男「…や、失礼しました」

女「……そういっつもってわけじゃ、ないんだけどな」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:16:50.93 ID:PZeLh3al0
女「……」

男「……あの」

女「…んっ」

男「……」

女「注いでくれないかい?」

男「あ……はい」

女「ん…」

男「……ごめんなさい」

女「ん?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:21:28.63 ID:PZeLh3al0
女「……」

男「…いえ、あの……」

女「……ふふっ」

男「え?」

女「いやあ、君はやっぱりおもしろいねえ……ふふふっ…」

男「……またですか」

女「なに、ほんの仕返しだよ」

男「はあ…」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:25:38.96 ID:PZeLh3al0
女「とはいえ、少しは気をつけなね?」

男「え?」

女「女心と嘘にだよ」

男「……そんなに騙されてますかね?」

女「私にひっかかってるあたり、あぶないね」

男「それは誰だってひっかかりますよ」

女「ほう?」

男「……まあ、たぶん…」

女「ふふっ……なんだい、それ。あ、その大根煮えてるよ」

男「あ、はい」

女「……」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:31:46.19 ID:PZeLh3al0
男「……あ」

女「ん、もう空かい?」

男「ええ」

女「この徳利は、量がすくないからねえ」

男「足します?」

女「うん。頼むよ」

男「……あ、瓶ももうおしまいですね」

女「あ、そう?」

男「ええ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:34:39.49 ID:PZeLh3al0
女「じゃあ二本目とってこようか」

男「はい」

女「あ、座ってていいよ」

男「立ちたい気分なんですよ」

女「なら仕方ないね」

男「火はとめなくて大丈夫ですか?」

女「ま、いいだろ。すぐだし」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:38:08.55 ID:PZeLh3al0
女「おお、寒」

男「廊下は急に冷えますね」

女「うう……はやく取ってきて、こたつにもぐろう」

男「賛成です」

女「……お、君はあったかいね」

男「またひっつく気ですか」

女「ふふ、悪い気はしないくせに」

男「まあ、実は」

女「正直でよろしい」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:43:52.38 ID:PZeLh3al0
女「どんなのがいい?」

男「からいのがいいです」

女「甘口は?」

男「まあ、いいですけどね」

女「ふふ、わたしはべったべたに甘いのが好きだよ」

男「じゃあ…」

女「ええと、からいのからいの……これとこれでいいかな」

男「甘いの入れなくていいんですか?」

女「もう十分だろ? さ、戻ろう」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:48:19.77 ID:PZeLh3al0
男「……ふぅ」

女「はぁ、寒かった」

男「こたつはいいですね」

女「うん。文化の粋だね」

男「ええ」

女「お、こっちもいい感じに燗がついてるぞ」

男「いいですね」

女「さ、のもうよ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:50:33.57 ID:PZeLh3al0
女「……」

男「……」

女「あ、浅蜊わたしのも」

男「はい」

女「どうも」

男「大根にえてますけど」

女「ん」

男「……」

女「……」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:54:07.62 ID:PZeLh3al0
男「……」

女「……雪、まだふってるかな?」

男「どうですかね」

女「障子あけるひとー」

男「じゃんけん…」

女「ほい」

男「どうぞ」

女「ちぇっ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 22:56:46.07 ID:PZeLh3al0
男「あ、降ってますね」

女「うん」

男「……」

女「窓、あけていいかい?」

男「いいですけど……寒くないですか?」

女「ふふ」

男「……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:04:54.21 ID:PZeLh3al0
女「…さむっ」

男「だから言ったのに…」

女「まあまあ……そこの押し入れ開けてくれないかい?」

男「ここですか?」

女「あ、いや。逆側…そう、そっち」

男「おお、半纏」

女「ふふ、いいだろう。君のも用意してあるよ」

男「あ、どうも」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:08:22.97 ID:PZeLh3al0
女「……ん、綺麗だ」

男「ええ」

女「雪国の人にいわせれば鬱陶しいらしいけどな」

男「まあ、それは…」

女「うん…」

男「……」

女「……よし」

男「…なんですか?」

女「かんぱいだよ」

男「…乾杯」

女「ふふっ、かんぱぁい」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:21:24.47 ID:PZeLh3al0
女「……んっ…」

男「…すこし酔いましたか?」

女「君が…かい?」

男「まあ、それもそうですけど」

女「わたしもか」

男「…ほどほどにしてくださいね」

女「もか、またーり」

男「……」

女「……ふふっ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:27:52.50 ID:PZeLh3al0
男「まだそんなに酔ってないみたいですね」

女「あ、ばれた?」

男「ええ、まあ」

女「…なーんて」

男「……」

女「ま、どっちだっていいじゃないか」

男「はあ」

女「本当に酔ってようが、酔ったふりだろうが、さ」

男「……」

女「わたしが君に甘えるのに、かわりはないだろ?」

男「う…」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:30:23.20 ID:PZeLh3al0
女「んー…?」

男「…なんですか?」

女「や、ちょっとは照れたかと思ったんだがねえ…」

男「どうでしょう」

女「どっちなんだい? 酔っててちょっとわからないや」

男「とりあえず、もっと飲むといいですよ」

女「ほほう、勧めるねえ」

男「ええ……自分の首をしめてる気もしますが」

女「ふふっ……じゃ、いただこうかねえ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:38:15.18 ID:PZeLh3al0
女「……お、もうそろそろなくなるねえ」

男「鍋ですか?」

女「もうちょっといるかい?」

男「いえ、あとはこれだけで」

女「ん、じゃあいいか」

男「なにがですか?」

女「雑炊」

男「いただきます」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:40:26.03 ID:PZeLh3al0
女「ふふ、男の子だねえ」

男「そんなんじゃないです」

女「残ったあさりと大根、全部入れて強火にいいかな?」

男「ええ」

女「わたしはごはん、取ってくるからね。面倒、よろしく」

男「了解です」

女「ふふ、よろしい」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:46:48.09 ID:PZeLh3al0
男「……」

女「おまたせ」

男「いえ」

女「煮えてるかい?」

男「ええ」

女「ふふ、じゃあご飯をいれて…」

男「あっ」

女「わるい。跳ねたかい?」

男「いえ、大丈夫です」

女「酔っていると、どうも手元が不確かでね…すまないね」

男「…大丈夫ですか?」

女「ふふっ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/17(金) 23:50:35.16 ID:PZeLh3al0
女「醤油は……こんなもんかい?」

男「お任せします」

女「…ま、いいだろ。あと、たまごよろしく」

男「……はい」

女「よし。あとはふたをして火を止めて、一杯」

男「まえに聞いた時は一分でしたけど…」

女「ふふっ、似たようなもんさ。かんぱぁい」

男「…かんぱーい」

女「ね?」

男「はあ」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 00:07:22.67 ID:VLkS1frs0
女「もういいかな?」

男「ええ」

女「よし、うん。できたみたいだね」

男「おお、美味しそうですね」

女「ん、お椀とって」

男「あ、どうも」

女「このくらいかな?」

男「ええ」

女「はい」

男「どうも」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 00:37:22.80 ID:VLkS1frs0
女「ん」

男「いただきます」

女「んー…どれ……ふぅ…ふぅ」

男「…あふっ…はふっ」

女「…ん、よし。上出来だな」

男「……貝の出汁がでて、いいですねえ」

女「ん、酒が進むね」

男「はいはい。つぎますよ」

女「わるいね」

男「いね」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 00:40:44.87 ID:VLkS1frs0
女「あ、噛んだ」

男「……はい」

女「君も酔うんだねえ」

男「なんですか、それ。普通に酔いますよ」

女「そうは見えないけどね」

男「はあ」

女「……ん、注ぐよ」

男「どうも」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 00:51:21.82 ID:VLkS1frs0
女「……」

男「…おかわり、いいですか?」

女「おや、好評だね」

男「おいしいです」

女「そりゃ、どうも。どのくらい?」

男「お玉一つと、ちょっと」

女「…ん?」

男「ええ」

女「はい」

男「どうも」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:00:08.15 ID:VLkS1frs0
男「む…」

女「……ほんと、よく食べるねえ」

男「あなたが食べないだけですよ」

女「そんなことないさ」

男「食べるくらいならお酒飲むでしょう?」

女「……そうだけどさ」

男「ほら」

女「お酒だって、お米からできてるんだから主食だろ」

男「わけわかんないですよ」

女「ちぇっ、自分でもわけわかんないさ」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:07:38.97 ID:VLkS1frs0
男「……」

女「……んっ…」

男「そろそろ、控えたらどうですか?」

女「む……まだまだいけるさ」

男「発想がのんだくれですよ」

女「むぅ……」

男「お水もってきますね」

女「まて…わたしも……っと」

男「ほら、酔ってる」

女「……みたいだねえ」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:13:44.87 ID:VLkS1frs0
女「んー…」

男「はい、お水です」

女「ん、ありがと」

男「どういたしまして」

女「……のませてくれるかい?」

男「そんなに酔ってるんですか?」

女「こぼしそうだ」

男「はあ……仕方ないですね」

女「わるいねえ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:15:37.40 ID:VLkS1frs0
男「はい、顔上げて」

女「ん…」

男「のんでください」

女「ん……んっ……んっ…」

男「……」

女「…んー!」

男「あ、すみません」

女「…っはぁ」

男「大丈夫ですか?」

女「だめだね」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:32:13.73 ID:VLkS1frs0
男「はい?」

女「ひざまくらして欲しいな」

男「……酔ってますね?」

女「…君はまだみたいだねえ」

男「いえ、酔ってますけど」

女「本当に?」

男「だから膝枕するんですよ…」

女「……んふふ…よろしい」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:37:44.19 ID:VLkS1frs0
男「……」

女「んー……んふふ…」

男「ご機嫌ですね」

女「そりゃ、酔ってるからねえ」

男「そうですか……ん…」

女「あ、一人だけのむなんてずるい」

男「ずるくないです」

女「ずるいー……わたしにものませろー…」

男「じゃあ、おきてください」

女「やだ」

男「はあ…」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:47:25.43 ID:VLkS1frs0
女「……」

男「……」

女「…さむいな」

男「窓、閉めますか?」

女「うん。たのむ」

男「じゃあ…」

女「ひざまくら、したままでね」

男「そんな…一休さんじゃないんですから」

女「…ふふ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:54:55.17 ID:VLkS1frs0
女「じゃあ、一緒にコタツにもぐろうか」

男「はい?」

女「あったかいよ?」

男「はあ…」

女「ほら、ここにおいで。そしたらひざまくらは免除してやるよ」

男「狭そうですよ」

女「わたしが詰めるさ」

男「……じゃあ、失礼して」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 01:57:46.30 ID:VLkS1frs0
男「……」

女「ふふ…いらっしゃい」

男「ぬくいですね」

女「だろう?」

男「ええ」

女「しかも、こうやって手を伸ばせば…」

男「っと、あぶないですよ」

女「…お酒まで手に入る」

男「…まだ飲む気ですか?」

女「君もまだいけるだろ? ねそべりながら呑むと、いい気分だぞ?」

男「はあ…」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:03:15.32 ID:VLkS1frs0
女「かんぱぁい」

男「かんぱいです」

女「……ん……ふぅ」

男「……」

女「ふふ…」

男「どうしたんですか?」

女「わたしはね」

男「はあ」

女「普段はこんなにのまないんだよ」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:05:12.01 ID:VLkS1frs0
女「きみとだから、こんなにのむのさ」

男「そうですか」

女「ね?」

男「……ん?」

女「…ふふ」

男「……」

女「さむいね」

男「こたつ、あげますか?」

女「手が、さ」

男「ああ」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:39:51.72 ID:VLkS1frs0
男「こう、しますか?」

女「…ん……ばかだね」

男「ぬくいでしょう?」

女「…これじゃ酒がのめない」

男「ああ、そうでした」

女「ま、いいがね」

男「……」

女「……」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:44:30.00 ID:VLkS1frs0
男「……」

女「……さむいねえ」

男「今度は、どこですか?」

女「さむいと、人肌が恋しくなるのさ」

男「……」

女「…いつもわがままで、わるいねえ」

男「そこに惚れました」

女「そうかい」

男「ええ」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:50:59.82 ID:VLkS1frs0
女「……ずるいな」

男「そうですか?」

女「わたしは酔いつぶれて、ようやく勇気がでるというのに」

男「それ、たぶん勇気じゃないです」

女「うるさいなあ」

男「はい」

女「……まったくもって可愛くない」

男「ええ」

女「……」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:52:43.99 ID:VLkS1frs0
女「ん……あ…」

男「……」

女「ふふ…」

男「なんですか?」

女「いや……ちゃんと欲情してるようで、あんしんした」

男「そりゃ、しかたないですよ」

女「だって君…いっつものらりくらりと……」

男「……」

女「そのくせ、誘えばかならずくるし……」

男「……」

女「……わたしを不安にさせるたぁ、いい度胸じゃあないか…」

男「…すみません」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:54:42.36 ID:VLkS1frs0
女「ふふ……ま、いいさ」

男「……」

女「…で、どうする……抱くかい?」

男「…どうしたいですか?」

女「そうだねえ……」

男「……」

女「……」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:55:49.61 ID:VLkS1frs0
女「…んぅ……くぅ…」

男「……」

女「……くぅ……くぅ…」

男「……」

女「…くぅ……くぅ……」

男「……」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:57:24.31 ID:VLkS1frs0
女「…くぅ……くぅ……」

男「……」

女「……くぅ……くぅ…」

男「……こっちも酒に頼らないで、言いたいんですけどね…」

女「…くぅ……くぅ……」

男「……はぁ…」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:57:50.70 ID:VLkS1frs0
女「……くぅ……くぅ…」

男「……」

女「…くぅ……くぅ……」

男「…おやすみなさい」

女「……ん………ふぁ…」

男「……」

女「……くぅ……くぅ…」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:58:16.10 ID:VLkS1frs0
女「…くぅ……くぅ……」

男「……すぅ……すぅ…」

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/18(土) 02:58:23.65 ID:VLkS1frs0
おやすみ

引用元: 女「あ、雪か」